源暎フォント置き場
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絵を描いてみたり、MMDでらぶ式ちびミクを愛でてみたり、MMEのエフェクトを書いてみたり。フォント改変にも手を出した。


源暎こぶり明朝

このページは紹介ページです。ダウンロードは こちら

製作経緯

 突然ですが、私は本文向けの明朝体が大好きです。

 そんな自分が源ノ角ゴシックの改変とはいえゴシック体アンチック体などを製作し公開するようになると、次に作りたくなるのは本文向け明朝体だったのは自明といえるでしょう。
 本文向けウェイトのオープンソース明朝体として以前より公開されていた「IPAex明朝」がありましたが TrueType フォントだったため個人的には意欲がわかず、OpenType フォントである「源ノ明朝」の公開をきっかけに自分の理想の本文明朝体を作ってみました。

「源暎こぶり明朝」縦組みサンプル。文章は宮沢賢治「ポラーノの広場」より

 「源暎こぶり明朝」は小説創作活動や電子書籍閲覧など縦組み長文文芸向けをターゲットに製作された本文用明朝体です。
 Adobe が製作し公開された源ノ明朝 JP Regular をベースに製作しており、他の源暎フォント同様に同人活動や商業利用など制限なく自由に使用することができます。

 前段でも書いたように縦組み向けに製作されています。横組みでも最小限使えるように調整されていますが、Web や UI などの短文・横組みにはオリジナルの「源ノ明朝」や「IPAex明朝」の方が読みやすいと思われます。

変更点・特徴

  • 小振りでオリジナルなひらがな

    (画像上:源ノ明朝、下:源暎こぶり明朝)

     読書の邪魔をしない空気のようでもあり、文章に何も味付けしない無味無臭な平仮名を目標に新規作成しました。
     文字サイズ:2.875mm(11.5Q ≒ 8pt) ~ 4mm(16Q ≒ 11pt)前後での組版時に字間がゆったりと開き、読みやすくなるように小振りなバランスを取っています。

     グリフデザインはベースである源ノ明朝の流れを汲みつつも、本文向けとして普遍的な骨格を手探りで追及しました。文字の存在感が「漢字>平仮名」となるよう細めに調整してあります。


  • 小振りに調整したカタカナ

     源ノ明朝のカタカナは自分の好みと合致していたのでバランスをとるために約95%に縮小したうえで、末端部分をひらがなの書風に合わせるために改変してあります。
     例えば源ノ明朝が末端を裁ち落すことによってモニタなどの低解像度でも読みやすく力強いイメージを持ちますが、源暎こぶり明朝では細く丸めることによって高解像度デバイスで繊細なイメージを表現します。

     (画像上:源ノ明朝、下:源暎こぶり明朝)


  • 日本人が見慣れた英数字を

    (画像左:源ノ明朝、右:源暎こぶり明朝)

     源ノ明朝の従属欧文は Source Serif をベースにしたUI表示に最適化されたモノですが、日本語・明朝体に向いた書風とは言い難いと思います。
     そのため従属欧文を明朝体の本文中で使いやすいように改変しました。上画像は判りやすい文字ですが、目が留まることなく読み流しやすい字形としました。


  • 漢字も少し小振りに

    (画像上:源ノ明朝、下:源暎こぶり明朝)

     源ノ明朝の漢字は低解像度デバイスや小さな文字サイズでも読みやすいよう大きめなサイズで作られていますが、源暎こぶり明朝では約97.7%に縮小することで縦組み用本文明朝体として適度に字間が空き、読みやすい組版になるよう調整してあります。

     より文芸向けの明朝フォントにするため、ver 2.1 からは標準で表示される漢字を「筆押さえあり」に変更しました

     画像左下の6文字が「ヒゲ」と呼ばれる要素で、左上から右下へ払う際の筆の入りを表わしています。右下の6文字が「八屋根」と呼ばれる要素で、「八」や「入」などの右払いの入りに付く横画です。
     これらの要素は新字体への切り替えが行われ、ワープロやパソコンによる文章印刷などが行われるようになる90年頃から JIS などの手により削除されてきました。しかし活字や写植を由来とする伝統的な明朝体では今でも標準字形として採用されています。

     「筆押さえあり」を採用するにあたり、源ノ明朝(小塚明朝)の直線的なヒゲの形を変更しています。加えて之繞の最後の払い部分を若干太く変更しています。これらの作業は基本的に CID+1 ~ CID+8267 の範囲内の漢字に対して目視での確認作業を行っているため、変更漏れも多々あるかと思われますのでご了承ください。


書体情報

  • 名称:源暎こぶり明朝
  • ファイル名:GenEiKoburiMin-R.otf / GenEiKoburiMinT-R.ttf
  • 公開年月日:2017年 5月 26日(Ver 1.000)
  • 対応グリフ:源ノ明朝 JPに収録されている全ての漢字を含む約1万8千文字
  • 制作ツール:FontForge 20161005 / Adobe TTX / MS VTT
  • お借りしたオープンソースフォント:源ノ明朝 JP Regular、Linux Libertine Regular
  • ご注意

     OpenType 版は構造を Adobe-Japan1-6 風に再構築してありますが互換性はありません。
     TrueType 版は OpenType 版を自動変換したものです。OTF版が使えないアプリ向けですがオマケです。

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